たま男が、永眠致しました




12月1日午前7時11分

主人に見守られ

私の腕の中で、息を引き取りました









1ヶ月に及ぶ闘病生活を

たま男はがんばりました

嫌いな病院に、毎日通ってくれました



闘病中も、たま男らしく

甘えん坊で、気が良くて、優しくて、健気で…


しんどいはずなのに

一緒の食卓でお魚も食べてくれて

おやつの時間には

だんなさまの手からラングドシャ(共食い)も食べてくれて

夜は、私の左腕の中で眠って

起きたら、私の顔をベロベロと舐めまくって

そんないつも通りのことをしてくれるたま男の姿に

私たちも希望を捨てずに治療を続けてこられました




そんなたま男のがんばりとは裏腹に

たま男の病状は、内科的治療では一向に改善が見られず

外科的な手術を受けるしか、方法がなくなりました

厳しくて、恐い決断でした



たま男にもしものことがあったらと

不安で不安でたまらない日々を過ごしました



たま男は

手術の直前まで、私の顔をペロペロ舐めてくれて

情けない飼い主を元気づけてくれました



たま男を良くしてあげられると信じて

最後の望みを託して受けた手術でした



いつも診てくださっている先生が

手術経験の豊富な肝臓専門の先生にお願いしましょうと

紹介してくださった大学病院まで行きました

いつもの先生も、大阪から駆けつけてくださり

一緒にオペに入ってくださいました


そして

専門の先生に執刀していただいても

犬では一度だけあるけれど、猫で見るのは初めてだったという

世界でも数例の報告があるだけの

治療のかなわない、難しい病気でした



どうしても、どうやっても

たま男を治してあげることが出来ず

絶望と、無力感でいっぱいでした…







手術を受けた日は

たま男を家に連れ帰りました




術後は嫌いな病院に行かなくてもいいように

お家で点滴や給餌を続けました



たま男は、静かな呼吸でよく眠っていました

時折、ベッドから起き上がって来ては

トイレに行ったり

お気に入りの場所に移動してみたり

近くに来てみたり


私たちを心配させないようにしてくれたのかな

「僕は大丈夫だよ」と言ってくれているようでした





亡くなる前日


主人とリビングでたま男の話をしていると

ベッドから起きて来て

側へやってきました

歩くのもやっとなはずなのに

近くまで来ていました


膝に抱き上げると

すやすやと眠りました


食べていたケーキの生クリームを

鼻先に持っていくと

クンクンと嗅ぎ、可愛い姿を見せてくれました



その夜、お風呂に入っていると

いつの間にか、お風呂の入り口までやって来ていました


蓋の上に敷いたバスタオルに寝かせてあげて

大好きなミストサウナも一緒にしました



ベッドに入ると、いつも通り左腕の中で眠りました






朝方の4時30分頃

左腕の中のたま男の呼吸が

それまでとは少し違う事に気付きました

浅く、少し早くなっていましたが

それでも眠っていました



しばらくすると

時折小さく鳴いて

体の向きを変えたりし始めました




主人と私の間に横たわるたま男に

2人で優しく声をかけました



「たま、いつでもいいんだよ」

「好きな時でいいんだよ」

「大丈夫だよ」

「恐くないからね」

「るんる~ん、ってお空に行っておいで」

「そっちに行くまで待っててね」

「また一緒に、皆でのんびり暮らそうね」


「たま、よくがんばったね」

「ありがとう」

「ありがとう」

「ありがとう」


「大好きだよ」


主人と私の、たくさんの声を受けながら

たま男は旅立ちました











たま男は綺麗なままでした

痩せる事もなく、毛も艶艶で

眠っているようにしか見えませんでした





まぐろ節

自分で見つけて遊んだおもちゃ

ねぎの先っぽ

封筒の切れ端

だんなさまの脇毛

皆の写真

2人からのお手紙



たま男の大好きだった物たちをいっぱい入れて

私の服の左腕の部分を切り取って腕枕にして

お花を飾って送りました





たま

安らかに…




いつかまた、会える日まで




たま

ありがとう









* * *





応援してくださった皆様

祈ってくださった皆様

励ましてくださった皆様

本当にありがとうございました



たま男は、がんばりました

私たちの誇りです




これまで、病気らしい病気をしたこともなく

病院に通う直前まで元気いっぱいだったので

こんな突然にお別れが来る事は想像していませんでした



1匹だけの男の子で

一番甘えっ子だった、たま男

いつも近くにいて

体をグニャグニャにしてもたれかかってきて

目を見つめて

両手を伸ばして

肉球で私の左右のほっぺを両側からつかんで

引き寄せて

顔を舐めに来る、たま男


人の肩の上にべたっとお腹をくっつけて居座り

人の食事を見学しつつ

おこぼれを期待していた、たま男


夜は私の左腕の中で眠って

朝は私が起きてもまだ寝てることもあって

そんな時は、枕を譲って

いつもいつも、くっついていた、たま男


近くにいすぎて、一体化しすぎて

たまが猫だっていうことを忘れてしまいそうなくらいだったんだよ



気のいい子で

ひっかいたり、噛んだり(甘噛みさえ)することも一度もなく

アビシニアンが凶暴だという通説が

まったく理解できない程

穏やかで、人好きで、のんきで、優しくて


かわいくて

かわいくて

かわいくて

かわいくて


かけがえがなさすぎて

たま男がいなくなったらどうしてようって

不安がよぎって仕方がなかったんだぁ




それが本当に現実になってしまいました




たま男はもういないのに

家中のどこにもかしこにも

何をしていても

たまの姿を探してしまいます


でも

たまに触れることも

目を合わすことも

声を聞くこともかなわず

涙が止めどなく流れてしまいます





だけど

最期まで穏やかに

病気と闘ってくれたたま男に恥ずかしくないよう

たま男ロスからも立ち直ります





しばらく時間はかかってしまいそうですが

涙を流さなくてもすむ日が来る事も知っています




そんな日が来たら

たま男の残してくれた沢山の思い出を

また聞いてください