ひな子のことでは、ご心配いただいてありがとうございます。
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今日のエコー検査では、腫瘍は大きくなっていませんでした
火曜日に見て、小さくなっていた時と変わっていませんでした。


また、今日は、今後の治療についてお話ししてきました。
 「ステロイド剤」(プレドニゾロン)
 「抗がん剤」(クロラムブシル)飲むタイプ・副作用が少ない
の2剤を基本的に使用していくことになりました。

今日は、血液検査で白血球が多かった(膀胱炎が影響していると思われる)ので
1週間後の血液検査と、膀胱炎の様子を見て、
良くなっていたら、抗がん剤を使用することになりそうです。



それから、ひな子のリンパ腫の型について、嬉しい結果がありました。

リンパ腫には大きく分けて
①「高悪性度・低分化型」
 (リンパ腫の中で最も多いタイプ)
②「低悪性度・高分化型」
 (発生率は少ないものの、最近病態が解明されつつある)
があるそうです。


違いは、悪性度。
この2つでは、予後も治療法も違うそうです。
そして、②の「低悪性度・高分化型」について言えば
病変が存在していても長く生きることができるそうです。


ひな子のリンパ腫は、この②「低悪性度・高分化型」である可能性が高いことがわかりました。
ひな子こが受けた「細胞診検査」では、採取できる細胞が少なすぎて正確な判断ができかねるそうですが
確定するには、病理組織診断が必要になるそうです。
それには、全身麻酔をして腫瘍を切り取る外科的手術が必要になります。
これは、現実的ではなく、実施しませんでした。


以下、細胞診検査と、組織生検のメリットとデメリットです。
【細胞診検査】
腫瘍に細い針を刺して細胞を採取し、腫瘍がどのような細胞でできているのかを確認します。
○腫瘍と炎症(細菌感染など) や 過形成(正常組織の過剰増殖)などの鑑別
○腫瘍の良性 or 悪性の鑑別
○腫瘍の種類の鑑別
メリット・・・細い針を使用するので動物への負担が少ない
デメリット・・・腫瘍のほんの一部の細胞しか採取できないので診断率は 高くない
☆一部の腫瘍(リンパ腫,肥満細胞腫など)については細胞診で診断可能

【組織生検】
腫瘍の一部を切り取り、病理検査を行います。
メリット・・・細胞診検査より大きい組織を採取できるので診断精度が高くなります
デメリット・・・発生部位によっては全身麻酔が必要な場合や実施不可能な場合もあります


ひな子の診断は、細胞診だけなので100%確定ではありませんが、
②「低悪性度・高分化型」の可能性があると考えられるそうです。
ただ、②「低悪性度・高分化型」→①「高悪性度・低分化型」へ変わることもあるそうなので
今後もしっかりと様子を見て、検査等を受けながら、適切な治療をしていくことになります。

「リンパ腫」は「リンパ球のがん」であり、白血病などと類似した「血液のがん」に分類される病気です。どこかに「しこり」を形成することが多いのですが(どこにでも発生しうる)、実際には発生した時点で「全身性のがん」としてとらえる形になります。悪性リンパ腫、リンパ肉腫という病名と同義語です。現在では「リンパ腫」という言葉がスタンダードであるため、ここでは「リンパ腫」と表現いたします。  

「リンパ腫」という診断がくだる以上、その病気は「がん」であることは確かですが、「悪性度」には違いがあります。非常に重要なことは、悪性度の違いにより、予後(病気の見通し)も治療法も異なることです。ここでは臨床的対応という観点からみた、リンパ腫の分類について記述します(ここでは細分類については触れません)。 「リンパ腫」の中で最も多いタイプは「リンパ腫High Grade(高悪性度・低分化型)」と言われるタイプです。そして発生率は少ないものの、最近病態が解明されつつあり、注目されているのが「リンパ腫 Low Grade(低悪性度・高分化型)」と言われるタイプです。その中間の悪性度のものは「リンパ腫 Intermediate Grade(中悪性度・中分化型)」と呼ばれます。がん細胞の形態が未熟型(低分化型)であれば、悪性度は高くなります(だから高悪性度=低分化型となります)。がん細胞の形態が成熟型(高分化型)であれば、悪性度は低くなります(だから低悪性度=高分化型となります)。一般の方には混乱を招きやすい解釈です。

 最も多いタイプの「リンパ腫High Grade(高悪性度・低分化型)」は、極めて進行が早く、治療は多剤併用化学療法(複数の抗がん剤の併用療法)が適応となります。多剤併用化学療法(複数の抗がん剤の併用療法)により寛解(外観上も検査上も健康と変わりない程に回復すること)が得られる確率は比較的高いのですが、残念ながら必ずといって良い程に再発します。このタイプの患者の長期生存を達成するのは、かなりの努力を必要とします(もちろん努力しても報われないケースもあります)。また弱い治療のみでは、瞬く間に進行して死に至ります(一時的な改善が得られたとしても)。これが一般的に言われる「リンパ腫High Grade(高悪性度・低分化型)」の臨床像です。

 その一方で「リンパ腫 Low Grade(低悪性度・高分化型)」は、進行は遅いので無治療でもながく生きる患者も多く、治療開始基準に達したら治療を開始する形で構いません。かつ治療を開始する場合も、単剤の緩やかな治療(1種類の抗がん剤で行う弱い治療)で、治療と休薬を繰り返しながら、ながく管理できる可能性が高いのが特徴です。「リンパ腫 Low Grade(低悪性度・高分化型)」は治療により病変は消失しませんが、起きている問題だけを緩和できれば良いので、病変が存在しているままでも、ながく生きることができます。

 これだけ性質が違うにも関わらず、病名は「リンパ腫」と一言で表されている場合が多いのです。リンパ腫の診断が正しくとも、リンパ腫のタイプまで鑑別していないケースでは、病気の見通しについての判定や治療方針の決定にも影響するため、様々な問題が生じると考えられます。細分類まではいかなくとも、High Grade(高悪性度・低分化型)なのか、Low Grade(低悪性度・高分化型)なのか、この分類だけは丁寧に鑑別する必要があります。 よくみられる病気の1つなのですが、残念ながら中には、科学的根拠のない不適切な治療や、過剰な治療を受けてしまうケースもあるようなので注意が必要です。リンパ節領域(のど、肩、腋、内股、膝裏など)に「しこり」を見つけたら、適切な施設で診察を受けることをおすすめします。


ひなちゃんの様子をみていると
低悪性度で間違い無いんじゃないかと思えるほど元気にしています♪


ステロイド剤を飲んで、2日後には、食卓にも参加していました。
食欲も満点で(ステロイド剤を飲むと、多食多飲になるのもあります)
目力もあります。


しっかりと様子を見ていかなければならないことには変わりありませんが、
強い抗がん剤を使う治療をしないので、
前回ほど、副作用で苦しむこともないと思います。


我が家に一筋の希望が見えました


*****


この間、もんじゃ焼きをした時の勇姿をお送りします。
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もんじゃが焼ける様子を、ともに見守るひな子。
この時、ひなちゃんが元気そうな様子に、安心する飼い主たち。
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\ そろそろかしら? /
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鉄板の上から、徐々に消えゆくもんじゃに、焦りの色を見せはじめたひな子。
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\ もうすぐなくなっちゃいそうじゃなくって? /
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\ すっ… /
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鉄板にそっと伸ばした手を、慌てて阻止しました。
ひなちゃん、元気満点じゃないか
お皿などから、食べ物がなくなると、慌て出す習性があるひな子です。
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これから、リンパ腫と、それに伴い併発する症状に、一喜一憂することと思いますが
ひなちゃんが元気でご機嫌に過ごしてくれるよう、注意深く見守っていきます。





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