2年前の12月1日の早朝
たま男がお空へ旅立ちました。


それは、私の人生で一番の悲しみとなり、
今も、それ以上の悲しみにはあっていません。


可愛かったたま男
お別れの時は、本当に唐突にやってきました。


それまで元気だったのに、急にごはんを食べなくなり
病院に毎日通い
通っても通っても一つも良くなることはなく
最後は手術をして
結局、手の施しようがないという状態でした


そんな状態だったにも関わらず
手術をする前日まで、甘えん坊な様子は全く変わらず
私の左腕の中でスヤスヤ眠って
朝になれば、お顔を、無理やり舐め舐めして起こしてきて
お化粧をしていれば、体を伸ばして飛びつき気味に顔を舐めに来て
いつもと何ら変わらなかったんです


良くなる事を疑う事なく受けた手術でした
結果は、総胆管癌
「なにもしてやれずに申し訳ない」という先生の悲痛な報告を聞いた途端に
私はその場で気を失いました


それでも、最後の最後まで、たまはたまらしく
なくなる前日の夜にも、私たちに楽しい思い出を残してくれました


「もう、ほとんど意識はないと思います」と、聞いていたのだけど
突然ベッドから起き上がってきて
トコトコと(独特の足音がする)、賑やかなリビングにやってきて
ちび子が潜んでいたお布団の上を闊歩しました
驚いたちび子が、ミサイルみたいに飛び出して行きました


そして、ケーキを食べている私のお膝に乗せて
一緒にクリームの匂いをかぎました(すでに舐める事はなかったけど)
頭を撫でると、嬉しそうにもしていました
最後まで、皆で一緒に過ごす事もできました


その夜、いつものように、たまを左腕の中に抱きながらベッドに入り
少し浮腫んでしまっていた前足を、さすりながら
私は何かを予感していたのか、一睡もせずに朝を迎えました


朝方、たまの呼吸が変わりました
そして、間も無く息を引き取りました

一番辛かった、11月の1ヶ月が終わりました



銀杏並木がだんだんと色づく中を、毎日毎日通った病院への道
それは、本当に、本当に、辛い日々でした
私はそれ以来、イチョウの黄葉が好きではなくなりました


イチョウが嫌いになるなんて、
そんな日が自分にやってくるなんて思いもしませんでした


今年もようやく、イチョウの季節が終わります
私の気持ちも、平穏になりそうです





在りし日のたま


人間大好き、甘えっ子でした
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だんなさまに、抱き上げられ
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\ いや。そのお髭、ご遠慮願う。 /
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とは、言ってないと思うけど



お膝の上で、こんにゃくみたいに柔らかくなって
ナデナデしてもらう日常でした
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超絶脱力系猫さんの、たま男です
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たま、今日はこっちに来てるかな?
大好きなものいっぱい並べているから
ゆっくりしていってねー♪




でも、朝お供えした鰹節は
さっそくひなちゃんに食べられちゃったよ